何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

料理は「女子力」ではなく、「人間力」です

20代の頃はかなり太っていて、不健康が服着て歩いているようなものだった。 30代の頃に、ちょとした思いつきでダイエットしてみたら、これが本当に痩せてしまった。 40代に入り、生活環境の変化などで少しリバウンドしたものの、今のところは「ちょっと太め…

懐かしい未来

ロンドンの地下鉄に「短篇小説の自動販売機」が設置された、というニュースを読んだ。 courrier.jp ボタンを押すと、レシート状の長い紙に小説が印刷されて出てくるらしい。1分から5分で読めるというから、短篇というよりショート・ショートのようなものか。…

【おまけ】「勇気をください」

前回読んだ『ビヨン・ボルグ 我がテニス』(後藤新弥訳、日刊スポーツ出版社、1980)の奥付に、こんな文章があった。 奥付や巻末に「ご意見、ご感想をお寄せください」といった出版社のメッセージが掲載されるのは珍しくないが、「勇気をください」って……。 …

真剣に、だが深刻にはなるな

40年ほど前に『ジャンプ』で『テニスボーイ』(寺島優、小谷憲一)という漫画が連載されていた。 私は特にテニスに興味があったわけではないが、その漫画がすごく好きだった。いわゆるスポ根とは違っておしゃれな感じで(特に女性キャラが)、それでいてとて…

あの日に帰りたい?

今週のお題「平成を振り返る」……ということだが、正直なところ、あまり振り返りたくない。 平成の前半ぐらいの間、私はフリーターをしていた。 学校を卒業した頃はまだバブルの余韻みたいなものがあって、ちゃんと就職しようと思えばできたんだと思う。しか…

次の本につづく

今、荻原魚雷『古書古書話』(本の雑誌社、2019)を読んでいる。 私は荻原さんの書くものが好きで、本はもちろん、ブログ『高円寺文壇』の更新も楽しみにしている。 荻原さんの文章はちょっとテンション低めというか、(失礼かもしれないが)ときどきくたび…

路地裏の古本屋のように

ブログを始めて1ヶ月が経った。 多くのブロガーさんは、始めて1ヶ月とか3ヶ月、あるいは記事が50件とか100件になった「節目」に自分のブログを振り返っているので、私もそうしようと思う。 といっても「数字」は問題にならない。 そもそも記事の件数が少なす…

「今週のお題」に参加してみる

ブログを始めてそろそろ1か月が経つので、前から気になっていた「今週のお題」に参加してみる。(決して自分でネタを考えるのがめんどうになったからではない) 今週のお題「新生活おすすめグッズ」 グッズというわけではないが、私が勧めるのは家計簿をつけ…

挑戦的なリスペクト 〜 荒山徹『徳川家康 トクチョンカガン』

この前読んだ隆慶一郎『影武者徳川家康』の後に、荒山徹『徳川家康 トクチョンカガン』(実業之日本社、2009 / 実業之日本社文庫、2012)を読んだ。 この本の「あとがき」で作者は、 敬愛する隆先生の高みに少しでも迫ろうとの意気込みで書き始めた。(p.561…

紙幣の肖像

どうやら数年後には紙幣の肖像画が変更されるらしい。 肖像画の変更は2004年以来で、新しい肖像として渋沢栄一(1万円)、津田梅子(5千円)、北里柴三郎(千円)が検討されているという。 財務省が作った見本(イメージ)も見たのだが、うーん、いまひとつ…

呪いと読書

ある人からちょっと嫌なことを言われて気が塞いでいる。 言った人に悪気があるわけではなく、むしろ私のために言ってくれたのであり、また言葉の内容もしごく真っ当で常識的なことに過ぎないのだが、それが私を鬱屈とさせている。 「呪いのようだな」と思う…

なんでもないようなモノが、思い出だったと気づく〜「大盛りいか焼そば」

エースコックの「大盛りいか焼そば」が3月をもって生産を終了する、というニュースを聞いて、いささか感慨を覚えた。 「大盛りいか焼そば」は1988年2月に発売された。私はその年の4月に大学に入学し、独り暮らしを始めている。 貧乏な学生だから基本的に自炊…