何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

冗談なのか、本気なのか

ふと、ある言葉を思い出した。 20年ほど前の缶コーヒーのCM。 そのCMには、松田優作の『探偵物語』の映像と台詞が使われていた。その台詞。 「人間てのはさ、なんかこう、冗談だか本気かわからないギリギリのところで生きてるんじゃないかしら」 人生なんて…

歴史を読みかえる〜隆慶一郎『影武者徳川家康』

昨年の暮れから今年の正月の間、隆慶一郎の『影武者徳川家康』(新潮社、1989 /新潮文庫、1993)を読んでいた。 二十数年ぶりの再読だったのだが、これがすごくおもしろかった。充実の読書時間だった。 慶長5年、関ヶ原合戦の当日、徳川家康は西軍の手の者に…

スキマ読書

誰が書いていたのか忘れたが(ダニエル・ペナック?)、読書の時間というのは本来「盗んだ時間」なのだそうだ。 読書をする時間がない、という人は多いが、もともと人間の生活に読書をする時間というものはない。それでも読書がしたいなら、生活のどこかから…

最初のあいさつ

はじめまして。ペーパーウォーカーと申します。 このたびブログを始めるにあたって、口上を述べてみたいと思います。 このブログでは、私の唯一の趣味である「本」についてのあれこれを書いていきたいと思っています。読んだ本の感想はもちろん、本屋や古本…