何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

絵葉書を読む(その1) 関東大震災

前回の記事で予告したように、これからときどき購入した絵葉書を紹介していこうと思う。(飽きなければ) その記念すべき第一回目はこちら。 『本所被服廠大正十二年九月一日大震大火焼死者納骨堂』 第一回目にしてはテーマが暗すぎるような気もするが……。 …

絵葉書を読む(序)

以前、「アンティーク絵葉書を集めてみたい」というようなことを書いた。 paperwalker.hatenablog.com ずっと保留にしていたのだが、最近になってポツリポツリと集め始めている。 まだ趣味といえるものではなく、これから趣味になるかどうかというぐらいの段…

シャーロック・ホームズの冒険

最近『憂国のモリアーティ』というアニメを見ている。 これは『シャーロック・ホームズ』を原案にしているのだが、主人公はホームズの宿敵モリアーティ教授で、なるほど、そういう視点があったかと思わされる作品だ。 原作の漫画の方も読んでみたいのだが、…

ノッポさん

たとえばカラーボックスなど、ちょっとした物を組み立てているとき、私の頭の中では必ずと言っていいほど ♪♪ でっきるかな、でっきるかな ♪♪ という歌が流れている。 これは昔、NHK(教育テレビ)でやっていた『できるかな』(1970~1990)という子ども番組で…

書を求め町に出よう

角田光代・岡崎武志『古本道場』(ポプラ社、2005)を読んでいる。 ついこの間出た本だと思っていたが、もう15年も前になるのか。 道場主である岡崎さんのもとに古本初心者の角田さんが入門し、岡崎さんの「指令」に従っていろいろな古本屋を巡るという趣向…

『本の雑誌』への感謝

私は普段ほとんど雑誌を買わないのだけれど、一つだけ毎月欠かさず買っている雑誌があって、それが『本の雑誌』だ。 最初に買ったのは確か二十歳ぐらいのときなので、もうかれこれ30年の付き合いになる。その間、本当に金がなかったときの数回を除いて毎号買…