何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

レトルト

「非常食」として各種のレトルト食品を常備している。 まあ、非常時といっても地震や台風のような本格的な非常時ではなく、体調が悪かったり、気分が重かったりして自分でご飯のおかずを作りたくないとき、その上コンビニやスーパーに弁当や惣菜を買いに行く…

「世界」をつくる

大童澄瞳(おおわら・すみと)『映像研には手を出すな!』(小学館、2016-)がおもしろい。 「芝浜高校」に通う浅草、水崎、金森の3人(のちに音響部の百目鬼[どうめき]が参加)が「映像研」を立ち上げて、自分たちの「最強の世界」をアニメとしてつくり…

署名本

前回、岸部四郎『岸部のアルバム 「物」と四郎の半生記』という本を読んだけれど、その中に、作家の森茉莉とのエピソードが紹介されている。 岸部さんが趣味部屋としてアパートの一室を借りていたことは前回書いたが、その同じアパートに森茉莉が住んでいた…

道楽者

この前、物欲のことを考えていたら、不意にタレントの岸部四郎(時期によっては「シロー」と表記)さんのことが頭に浮かんだ。 そういえばあの人、古書や骨董についての本を書いてたな、と思うとどうしても読みたくなって、「日本の古本屋」で探して注文して…

適度な物欲

普段はロー・テンションで、路傍のお地蔵さまのように静かに生きている私でも、ときどき元気ややる気を出さなければならないときがある。(主に仕事の繁忙期とか) そういうとき、どうやってモチベーションを高めればいいのか、いまいちわからない。 たとえ…

「あいうえお作詩」に挑戦してみる

最近「はてなブログ」で「あいうえお作詩」というものを見かける。 始まりはたぶん、ひかりさんのこの記事から。 arutenaira.hatenablog.com 「あ」「い」「う」「え」「お」と、各文字を行の頭にして詩を作っていくというもので、まあ、詳しくは上の記事を…

『コンビニに生まれかわってしまっても』

タイトルがあまりにも魅力的だったので、つい買ってしまったのがこの本。 西村曜『コンビニに生まれかわってしまっても』(書肆侃侃房、2018) 西村曜(あきら)さんは1990年生まれの女性歌人で、これはその第一歌集だ。福岡の出版社書肆侃侃房(かんかんぼ…

「です・ます」問題

ブログを始めていままでずっと「だ・である」調の文章を書いてきました。(実際には「である」なんてあまり使いませんが) 意識してそうしたわけではなく、自然にそうなったのです。 たぶん私の文章の規範が「紙の本」の文章だからでしょう。「紙の本」はた…