何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「草とり」

ぼんやりラジオを聴いていると、徳冨蘆花の「草とり」という随筆の朗読があった。 気になって調べると、「青空文庫」に入っていたのであらためて読んでみる。(以下、引用は青空文庫版。ただし、仮名遣いや表記は適宜変更した) 六、七、八、九の月は、農家…

この本(本好きのための童謡)

本好きのための童謡です。 童謡「この道」(作詞・北原白秋、作曲・山田耕筰)のメロディにのせて読んでください。(「この道」がピンとこない人は、下の方に曲を引用しているので参照してください) では、どうぞ。 この本は いつか読む本 ああ そうだよ だ…

人まかせ

前回、ショーン・バイセル『ブックセラーズ・ダイアリー』という本について書いた。 著者はスコットランド最大の古書店「ザ・ブックショップ」の店主なのだが、その店でちょっとおもしろいサービスを行なっている。 それは「ランダム・ブッククラブ」という…

スコットランド古本屋日記

ショーン・バイセル『ブックセラーズ・ダイアリー スコットランド最大の古書店の一年』(矢倉尚子訳、白水社、2021)という本を読んでいる。 2001年のクリスマス。著者が帰省で実家があるウィグタウン(スコットランド南西部にある小さな街)に戻ったとき、…

いまそこにある危機

ついにというか、とうとうというか、私の職場でもコロナの感染者がでた。 昨日、久しぶりに隣の市の大型書店に行って至福の時間を過ごしていたら、ポケットの携帯が鳴った。会社からだった。 会社に限らず、日頃私に電話がかかってくることはめったになくて…

イワシの梅煮

休日。 午前中に銀行に行って、そのままスーパーで買い物。 最近すっかり夏バテなので、今日はとりあえず肉を食べようと思っていたのだが、鮮魚コーナーで小イワシが10尾98円で売っているのを見かけて立ち止まる。や、安い。 これを3食分とすると1食あたり約…

運まかせ

例によって例のごとくブックオフを徘徊していると、文庫棚の近くにこんなものが売られていた。 たしか「お楽しみセット」みたいな名前がつけられていたと思う。文庫本2冊で300円である。同様のものが20個ぐらい平積みしてあって、すでにいくつか売れているよ…