何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

セルフ・レジ

とあるスーパーでレジに並んだところ、そこのレジがセミ・セルフ式(商品をレジに通すのは店員で、支払は客が機械で行うタイプ)に変わっているのに気づいた。 そのスーパーは毎日行くところではなく、10日か2週間に一度ぐらいの頻度で行っているのだが、前…

捕まりそうになったり、捕まったり

こんな夢を見た。 どこかの大きなお屋敷の一室に、お馴染みの「ルパン三世」一味が集まっている。どうやらこの屋敷にある「お宝」を狙っているようだ。 しかし私は彼らの仲間ではない。 私は、彼らと同じ「お宝」を狙う別の怪盗の仲間である。 白髪をきっち…

「いざ」というとき

昨年の春頃、ひょんなことから3万円分の「Amazonギフト券」というのをもらった。 まったくの「棚からぼた餅」で、降って湧いた「あぶく銭」というやつだ。 せっかくなので、普段はしないような使い方をして景気良くパーっと散財しようと思ったのだが、悲しい…

コショなひと

先日、購読している「日本の古本屋」のメールマガジン(無料)が配信されてきたので読んでいたら、こんな文章が目に入った。 「コショなひと」始めました なんだか冷やし中華みたいだが、それはともかく、「コショなひと」って何? 実は「コショなひと」とい…

姫女苑(ひめじょおん)

季節を代表する花というものがある。春なら桜、夏なら向日葵(ひまわり)みたいな。 いまの時期なら、多くの人が思いうかべるのは紫陽花(あじさい)だろうか。 私の場合、この時期の花といえば、なんといっても姫女苑(ひめじょおん)である……といっても、…

親になる人、ならぬ人

前回、雨隠ギド『甘々と稲妻』という漫画の話をした。 料理を通して父と娘の成長を描いた漫画で、あたたかい気持ちになれるいい漫画だと思う。 しかし、読んでいて少しだけ気持ちがざわざわした。 たとえばこんな場面。 「父親にしてくれてありがとう」 こう…

おいしい顔のためならば

アニメきっかけで読んだ漫画に雨隠ギド『甘々と稲妻』(講談社、全12巻、2013-19)という作品がある。 この前の休日に読み返したのだが、やっぱりいい漫画だった。 高校で数学を教えている犬塚公平は半年前に妻を亡くし、いまは5歳になる娘のつむぎと二人で…