何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

基本のキ

先日、職場の健康診断があって「警告」を受けた。病院に行けという指示だ。 問題は高血圧。けっこう危険な数値だった。 もともと高めの数値だったのだが、ここ2、3年で40ポイントぐらい上昇している。 これといった原因は思いつかないが、たぶん小さな事の積…

やねのねこ

ある時、家の座敷の方で突然ガタガタッという音が聞こえた。 地震か⁉︎ と思って身構えたが、揺れてはいない。風も吹いていない。 実家は私が小学生の時に改築したので、もう40年以上になる古い木造建築だ。あちこちガタがきているのだろう、ということでその…

三寒四温

朝起きると、といっても10時ごろだったが、雪が積もっていた。 3、4日ほど前は、ちょっと動くと汗ばむぐらいの陽気で、このまま春になりそうだなと思っていたのに、いまさら雪だと言われても……。 こういう寒暖差はつらい。 起きた時からずっと軽い頭痛がして…

本に挟み込む

前回、吉田絃二郎『わが旅の記』(第一書房、1938)という古本を買ったらおもしろい書き込みがあった、という話をした。 書き込みは本来なら歓迎すべきものではないが、内容によってはちょっと得をした気分になる。本に「おまけ」がついてきたような感じだ。…

本に書き込む

久しぶりに「ヤフオク」で古い本を買った。 吉田絃二郎『わが旅の記』(第一書房、1938)。昭和13年の本だ。 (画像はパラフィン付きの状態) 著者の吉田絃二郎は、戦前にはよく読まれていた作家だが、戦後はあまり読まれず、現在では(失礼ながら)忘れられ…

絵葉書を読む(その4) えずこ

『絵葉書を読む』第4回。今回の絵葉書はこちら。 『東北風土記 東北娘独特の風俗「エヅコ」』 写真の部分を拡大したのがこちら。 この赤ん坊がすっぽり入っている籠のようなものが「えずこ」(えづこ)である。 赤ん坊を寒さから守るためのもので、稲わらを…

ホームズコレクター

また北原尚彦さんのホームズ本を読んでいる。 北原尚彦『シャーロック・ホームズ秘宝館』(青弓社、1999) ただし、前回の『初歩からのシャーロック・ホームズ』がホームズ紹介の「王道」だとすれば、この本は、なんというか、ほとんど人が通らない「裏道」…