何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

人生いもいも

久しぶりに自分でカレーを作ってみようと思った。(最近はレトルトばかりだったので) 冷蔵庫の中を確認し、足りない食材を前日の仕事帰りに買って、休日の今日作る。 ところが、いざ作ろうとすると、ジャガイモが傷んでいることに気づいた。見た目は大丈夫…

短気は損気

まだ二十代の頃、何度か英語で書かれた本を読もうとしたことがある。 しかし、最初の十数ページを読んだだけでことごとく挫折し、結局一冊も読み通すことが出来なかった。 挫折の理由はだいたいいつも同じで、一言でいえば、我慢ができなくなるのだ。 英語の…

必要と工夫

唐突だが、戦争中には多くのスローガン(標語)がつくられた。 その多くは「欲しがりません、勝つまでは」や「ぜいたくは敵だ!」のように、国民に我慢と献身を強いるもので、いま聞いてあまり気持ちの良いものではない。 しかし、その中でひとつだけ、私が…

瓶の中の手紙

今月の17日でブログを開設して1年になった。最初の投稿は、日付をまたいだので18日だ。 ブログには前から興味があったのだが、優柔不断の煮えきらない性格で、しかも超がつくほどのめんどくさがりなので、ずっと保留事項にしていた。それが、何がきっかけだ…

書皮のいろいろ

書店で本を購入すると、「カバーおかけしますか?」と訊かれる。 そのときの気分にもよるけれど、私はたいていかけてもらうようにしている。根が貧乏性なので、タダでもらえる物はとりあえずもらっとけ、というあさましいところがあるのだが、それとは別に書…

昔あった本屋、今ある本屋

昔、私が高校生の頃、学校の近くにアーケードの商店街があって、そこに一軒の本屋があった。 商店街自体がそう大きなものではないので、その本屋も小さな個人経営の店だったが、学校の近くということで私もときどき帰りに寄って本を買ったりしていた。 もっ…

第2回「あいうえお作詩」に挑戦してみる

一ヶ月ほど前、「あいうえお作詩」というものに挑戦してみた。 「あいうえお作詩」とはどういうものかというと、各行の頭を「あ」「い」「う」「え」「お」から始めて詩をつくっていくという、一種の言葉遊びだ。 私はこれを五七五七七の短歌風につくった。…

絵葉書の誘惑

ときどき思い出したようにアンティーク絵葉書を集めたくなる。 何年前のことだろう、NHKの『美の壺』という番組で「アンティーク絵葉書」をテーマにした回があって、それを見て「ああ、おもしろそうな趣味だな」と思ったのだ。 アンティークというのが具体的…

車に乗りたかった頃

何度か書いているように、私は車の免許は持っているが実際には運転していない。いわゆるペーパードライバーというやつだ。 もう30年ぐらいハンドルを握っていないので、いまさら運転しろと言われても怖くてできない。どうしてもその必要があれば、もう一度自…