何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

カップ麺の話

ときどきスーパーで、年配の男性がカゴいっぱいにカップ麺を買っているのを目にする。 そういうのを見ると、余計なお世話だとはわかっているが「わびしいなあ……」と思ってしまう。まあ、そういう私のカゴにも2、3個入っているので、人のことは言えないのだが…

遠きにありて

もう何度も書いているけれど、私は大学進学にともなって実家を離れた。 帰省するのはだいたい盆と正月の2回だけで、それも3、4日実家に滞在すると、もういいだろうと言わんばかりにさっさとアパートに帰っていった。実家にいてもやることはなかったし、なん…

婦人雑誌の附録の広告

こんなものを買ってみた。 『婦女界』新年号附録『昭和日常社交礼法』(1928) 主に既婚の女性を読者対象にしたいわゆる「婦人雑誌」は明治時代からあったが、同様の雑誌が増えるにつれて競争が激しくなっていった。そこで各誌が他誌との差別化を図るために…

会いたいけれど、会いたくない

はてなの今週のお題が「会いたい人」ということだったので、自分にいま会いたい人なんているだろうか、と考えてみた。 ……いないこともない。けれど、それは同時に、あまり会いたくない人でもある。 というのも、私の場合、会いたい人というのはたいてい「会…

本好きのための替え歌

本好きのための替え歌をつくってみました。 元歌は、植木等の「スーダラ節」(作詞・青島幸男、作曲・荻原哲晶)です。 時間と心に余裕がある人はおつきあいください。 (下の囲みの中は元の詞。記事の一番下に楽曲を引用しているので、曲がピンとこない人は…

第3回「あいうえお作詩」に挑戦してみる

またまた「あいうえお作詩」をやってみた。 説明しよう! 「あいうえお作詩」とは、「あ」「い」「う」「え」「お」の各文字が行の頭になるように詩を作っていくという、一種の言葉遊びだ。私はこれを五七五七七の短歌風に作った。 例として、前回(第2回)…

続・納豆の話

前回に続き納豆の話を。 以前、古本屋でこんな本を買った。 野瀬泰申『納豆に砂糖を入れますか?-ニッポン食文化の境界線-』(新潮文庫、2013) タイトルを見て、「いやいやいや、それはないだろ!?」と思って買ったのだ。 この本の成り立ちは少し変わって…