何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「往年」にはまだ早い

先日、新聞を見ていると、ちょっと気になる出版広告を見かけた。 双葉文庫の3月の新刊の広告なのだが、この中の大石大『恋の謎解きはヒット曲にのせて』という小説が気になったのである。 いや、その、正確に言えば、気になったのはその作者や作品そのもので…

角川文庫の横溝正史

前回の記事で書いていた通り、横溝正史の『八つ墓村』を読んでいる。 映像化作品(映画・ドラマ)との違いに気をつけながら読んでいるのだが、原作の方が登場人物が多く、人間関係も複雑だ。さすがに犯人は同じだが(ドラマは少し違う)、主人公と犯人の関係…