何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

初心のゆくえとブログの今後

今週のお題「2019年上半期」 この半年の間でもっとも大きな変化といえば、このブログを始めたこと。これに尽きる。(ということは、他にたいした出来事はなかったということだが) なので、この機会にいままでのブログのことと、今後のことを考えてみた。 こ…

米を研ぐ

自分でご飯を炊くようになって長いけれど、いまだに「無洗米」というのを使ったことがない。 私の場合、自炊といっても完全な手抜き料理で、一番よく使う調味料が「めんつゆ」ということでもそれがどんなものかは推して知るべしなのだが、それなのに手間のか…

気がつけばいつも青を選んでいる

今週のお題「わたしの好きな色」 好きな色は? と訊かれると、ほぼ即答で「青」と答える。 青といっても水色や紺など様々で、そのどれもが好きだから「青系統」と言った方が正確かもしれない。 文房具や雑貨、洋服なども、気がつけば青系統のものを選んでい…

草の名前

田舎の生活でたいへんなことはいろいろあるが、これからの季節だと雑草の刈り取りもめんどうな仕事だ。 はっきり言って私はこういう仕事になんの興味も持てない。そして、興味がないことに対しては、小指一本動かすのも億劫という人間だ。 しかし私に興味が…

父は軽トラに乗って

今週のお題「おとうさん」 私の家は農家だったので、家にある車は軽トラックだった。 私が小学生だった頃は当然まだ父も若く、米の他にいろいろな野菜も作っていた。 収穫した野菜は、袋や箱に詰めたり、束にしたりしてまとめ、それを軽トラの荷台に積んで隣…

言葉のゆくえ

もう一編、『寺山修司詩集』(ハルキ文庫、2003)から。(以下、全文) ひとりぼっちがたまらなかったら 私が忘れた歌を 誰かが思い出して歌うだろう 私が捨てた言葉は きっと誰かが生かして使うのだ だから私は いつまでも一人ではない そう言いきかせなが…

家なき子の家

ある日、古本屋で何の気なしに『寺山修司詩集』(ハルキ文庫、2003)を手に取る。 パラパラとめくっていると、一編の詩が目にとまる。(以下、全文) あなたに 書物のなかに海がある 心はいつも航海をゆるされる 書物のなかに草原がある 心はいつも旅情をた…

18歳までは雨の日が好きだった

今週のお題「雨の日の楽しみ方」 小学生の頃の私はまるまると太っていた。 ちょっと体を動かしただけで息を切らし、大汗をかいた。そんな子どもが最も苦手にしていたもの、いや、ほとんど憎んでいたといってもいいものが「体育」の授業だ。 サッカーやソフト…

【おまけ】「カウンタック」を日本語にすると……

「カウンタック」という名前は、イタリア北西部、ピエモンテ地方の方言で「驚いた、びっくりした」という意味の「クンタッチ」という言葉に由来する。(特に男性が美しい女性を見たときの感嘆詞であるらしい) また、ランボルギーニの紋章は「牛(闘牛)」で…

N君とカウンタック

N君は小学校の時の同級生だ。 特別に親しかったわけではないが、家の方向が同じだったのでときどき一緒に帰るぐらいの仲だった。 ある日、何人かの友だちとおしゃべりをしていた時、何がどうしてそういう話になったのか、N君が突然、 「うちのお父さん、カウ…

ペットボトルの水を買うときのちょっとしたうしろめたさ

今週のお題「家で飲む」 私の家の水は井戸水だ。 もちろん今は電動式のポンプで水を汲み上げているが、私が子どもの頃はどうだったか、記憶が少し曖昧だ。 今の家は私が7歳の時に建て替えたものだが、それ以前はひょっとしたら手動式のポンプだったかもしれ…