何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

初心のゆくえとブログの今後

 

今週のお題「2019年上半期」

 

この半年の間でもっとも大きな変化といえば、このブログを始めたこと。これに尽きる。(ということは、他にたいした出来事はなかったということだが)

なので、この機会にいままでのブログのことと、今後のことを考えてみた。

 

こういう経過報告みたいな記事は、本当ならもっとキリのいい数字(50記事とか100記事)の時にするものだと思うし、実際、30件目の記事の時に書くつもりだったのだが、その時はいろいろ迷っていることがあって、なんとなくタイミングを逃してしまった。

その迷いとは何か?  一言で言えば、いろいろと「欲」が出てきたのだ。

それを説明する前に、以前書いた1ヶ月目(記事10件)の時の記事を引用しておく。

 

paperwalker.hatenablog.com

 

 この頃はまだ無欲だったなと思う。「欲」というのは、つまり「もっとアクセスが欲しい!」ということだ。

これも前に少し書いたが、私はたいてい週に2回更新していて、更新した日は多少のアクセス(といっても20〜30ぐらい)があるが、それ以外の日はだいたい一桁だ。(一昨日は久しぶりにアクセス0だったので、逆に笑ってしまった)

かなりの零細ブログといっていい。店ならとっくに潰れているレベルだ。

最初の頃はそんなこと気にならなかった。むしろ逆に、記事を更新していない日に人が来ることの方が不思議だと思っていた。

しかしだんだん記事数が増え、また他の人のブログを読んでいるうちに数字が気になるようになってきた。

気にしてもしょうがない、他人は他人、自分は自分、とは思うけれど、それでもやっぱり気になってしまう。(特に運営報告記事など見ると)

誰かが書いていたけれど、ブログの存在を知ってもらうためにも、せめて最初の1ヶ月ぐらいは無理をしてでも毎日更新をした方が良かったのかもしれない、とも思った。

でもそんな無理をしていたら、1ヶ月ももたずにブログ自体が嫌になって書くことを止めていたと思う。今のペースだってヒィヒィ言ってるんだから。

 

なぜ数字を気にするのか?

私はアフィリエイトアドセンスもやっていないので、数字が増えたところで利益になるわけではない。

ではなぜ?  たぶん単純な「自己満足」あるいは「承認欲求」のためだと思う。

もっとたくさんの人に「書く私」を認めてもらいたい、いい文章、おもしろい記事を書く奴だと思ってもらいたい、ということなのだと思う。(実際にそんな記事が書けているかどうかは別にして)

変なことを言うようだが、私は(精神的に)なかば「隠者」のように生きているつもりだったのに、そんな自分にまだこれほど「他人に認められたい!」という「欲」があったのかと思うと、ちょっと驚きでもあり、少しがっかりでもある。「承認欲求」は誰にでもあるものだと思うが、それが強すぎるのはやはりなんとなく浅ましい。

 

そもそも私は何のためにブログを始めたのか?

私の「初心」はどんなものだったのか?

あまりはっきりした回答は思い浮かばない。忘れてしまったのか、最初からなかったのか。

「初心」なんて、ないならないで構わないのだが、ただ、好きな物書き(ブロガーではない)や好きな文章があって、自分もこんな文章を書いてみたいな、書けるかな、書いてみようかな、といった漠然とした憧れを抱いているところにブログという手段を見つけた、というようなことだったのかもしれない。

たぶんそのくらいのことだったのだろう。ブログなんて、そのくらいのことでいいような気がする。

しかし、そのくらいのことで始めたブログでも、それを読んでくれる人たちが(少数ながら)いる。こんな品揃えの悪い古本屋みたいなブログにも、足繁く通ってくれる人がいる。本当にありがたいことだ。

私は、不特定多数のアクセスがどうこう言う以前に、その人たちに向けて、その人たちの顔を思い浮かべなら書くべきではないのか。(アイコンしか知らないけど)それはもちろん内輪ネタとか楽屋オチということではなくて、あくまで姿勢や気持ちの問題だ。 そして、それが逆説的に、見知らぬ誰かにも「伝わる」文章になるのではないか。そんな気がする。

 

考えてみれば、3か月30記事などブログ年齢(?)で言えばまだまだハナタレ小僧、ひよっ子といっていい。(実際にはけっこうなオッサンだが)

数字のことで思い悩むのはまだ早い。もっと記事を書いて、一人前になって、自分の羽で飛べるぐらいに成長してからでいいのだ。(ヒヨコが一人前〔ニワトリ〕になっても飛べないけど)

今はまだ数字なんか気にせずに(気になるけど)ただ記事の質と量を充実させることだけを考えよう……と、自分に言い聞かせているところだ。

思いのほか長くなってしまったので、肝心の記事の内容についてはいずれまた別の機会に書いてみたい。

とりあえず、いまはこんなことを考えている、ということで。

 

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