何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

書く楽しみ、読まれる喜び

3月17日でブログを開設して丸3年になった。 おめでとう、私。よくがんばったな、私。 ……しかし、なぜだろう、いまひとつテンションが上がらない。 ブログを始めた人の9割ぐらいが1年と経たずにやめていくといわれる中で、記事数は少ないけれど、曲がりなりに…

便利のインフレ

私は「ヤフオク」のヘビーユーザーなのだが、最近「かんたん決済」のシステムが少し変わったみたいで、いままで利用できていた(プリペイド式の)クレジットカードが一部のストアで使えなくなった。 その場合は「コンビニ決済」を利用する。通知された専用の…

世界のひきこもりとひきこもりの世界

ぼそっと池井多『世界のひきこもり』(寿郎社、2020)という本を読んだ。 副題は「地下茎コスモポリタニズムの出現」で、これはインターネットによって世界各地のひきこもり当事者が(外からは見えない)交流をしているという意味だ。 著者は大学卒業を前に…

絵葉書を読む(その11) 日本のサラリーマン

『絵葉書を読む』第11回。今回の絵葉書はこちら。 会社の一室らしいところで社員が乾杯をしているイラストが描かれているのだが、そこに書かれているスローガンがなかなかすごい。 働け働け明日ありと思う勿(なか)れ 断じて頑張れ栄冠我に在り ほかにも「…

切手少年だったころ

私はいま50代だけれど、私と同年代の人なら一度は切手を集めてみたことがあるのではないだろうか。 というのも私が子どもの頃、つまり昭和40年代から50年代前半ぐらいにかけて空前の切手収集ブームがあったからだ。 いまの若い人にはまったくピンとこないだ…

本と引っ越し

私はこれまでに2回引越しを経験した。 1回目は大学進学のために実家から一人暮らしのアパートへの引っ越し。 2回目はそのアパートを引き払って実家に帰った時の引っ越しである。 こう書くと大学卒業と同時に普通に地元に戻ったように見えるが、私は卒業後も…

本屋には一人で行きたい

先日、例によって例のごとくブックオフで本を見ていた。 すると私の背中の方で男子高校生が話をしているのが聞こえてきた。 「俺、いま伊坂幸太郎読んでるんだよね」 「誰、それ?」 「えっ、おまえ伊坂幸太郎知らんの?」 「知らん。東野圭吾は知ってるけど…

そうだ、京都に行こう

「はてな」の今週のお題が「試験の思い出」になっているのを見て「ああ、そうか、受験シーズンか」と気づいた。 私の大学受験はもう30年以上も昔のことになる。 いまもだいたい同じようなものだと思うが、私が受験生の頃は本命、対抗(?)、すべり止めと3、…