何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

2019-06-12から1日間の記事一覧

家なき子の家

ある日、古本屋で何の気なしに『寺山修司詩集』(ハルキ文庫、2003)を手に取る。 パラパラとめくっていると、一編の詩が目にとまる。(以下、全文) あなたに 書物のなかに海がある 心はいつも航海をゆるされる 書物のなかに草原がある 心はいつも旅情をた…