またまた「あいうえお作詩」をやってみた。
説明しよう!
「あいうえお作詩」とは、「あ」「い」「う」「え」「お」の各文字が行の頭になるように詩を作っていくという、一種の言葉遊びだ。私はこれを五七五七七の短歌風に作った。
例として、前回(第2回)のア行の詩を引用すると、
愛してる
言えば言うほど
嘘になる
追われた二人は
というもの。各行の頭を縦読みすると「あいうえお」になる。
ほかのも見てみたいという奇特な方は、こちらをどうぞ。
まあ、一応「詩」とは言っているけれど、なんだかよくわからない言葉の塊だ。
ご用とお急ぎでなければ、しばらくおつきあいください。
それではいってみよう。
あの人が
いつも決まって
歌うのは
『襟裳岬』と
『おふくろさん』ね
片道の
切符を持って
故郷(くに)を出て
結局俺は
こんなところで
三年間
知ってる? あたし
好きだった
先生のこと
それじゃ、さよなら
魂は
地上の生も
つかのまに
天にかえって
鳥になる 朝
仲のいい
兄さんはいま
沼津市で
「姉さん」になり
ノゾミと名のる
傍目には
人もうらやむ
夫婦でも
別居してるの
本田さんとこ
迷い人
みたいに生きてる
昔から
迷路のなかを
もどってはすすみ
安酒に
ゆるりゆるりと
酔いごこち
ラオスから
陸路を通って
例の荷物は
ロシアのホテルで