何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

帰ってきた「あいうえお短歌」

 

いまから3年ほど前、このブログでこんなことをやっていた。

paperwalker.hatenablog.com

「あいうえお作詩」というのは一種の言葉遊びで、各行の頭の文字を五十音順にして詩を作っていくというものである。大喜利の「あいうえお作文」みたいなものだ。

私はこれを「五七五七七」で作ってみた。つまり「あいうえお短歌」だ。説明するより実際に見てもらったほうが早い。例えば「か行」だったらこんな感じ。

  カメムシ

  嫌われてるの

  臭いから

  けれどそういう

  昆虫だもの

行頭の文字を縦に読めば「かきくけこ」になるという、まあ、他愛のない遊びである。(なので、意味を深く考えないように)

どういう経緯でそんなことを始めたのかは省略するが、けっこうおもしろかったので3回ほど記事にしてみた。しかし元来飽きっぽい性格なのでそれっきりになってしまった。

今回それを3年ぶりにやってみようと思ったのだ。もちろんただの気まぐれである。

 

 

しかし、久しぶりにやったはいいが、これがずいぶん難しかった。以前はもう少しすらすらと言葉が出てきたような気がする。この3年で脳が劣化したのだろうか。悲しい現実だ。

ともかくなんとか形だけは整えたので、御用とお急ぎでない方はおつきあいいただけると嬉しい。

それではどうぞ。

 

 

あしたから

いちねんせいだ

うれしいな

えんぴつ のーと

おえかきせっと

 

風を切り

筋斗雲なる

雲に乗る

化生(けしょう)の猿を

悟空とぞいう

 

さらさらと

時間が流れる

砂時計

刹那(せつな)と永遠(とわ)と

その中にあり

 

太陽と

地球の間に

月がきて

天暗くなり

飛ぶ鳥もなし

 

納豆ハ

日本ノ食ベ物

ヌルヌルデ

ネバネバシテテ

ノーサンキューネ

 

二十歳から

一人で暮らす

フィンランド

ヘルシンキの街

北欧の冬

 

マドモアゼル

みんなあなたに

夢中です

メルシー、だけど

もううんざりよ

 

やめられず

ユーフォーキャッチャー

四十回

 

ラジオから

リクエストの曲

ルビーの指環

レコード聴いてた

浪人のころ

 

 

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