何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

読む読む詐欺

 

私はいま猛烈に反省している。

何の話かというと、この記事のことだ。

 

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2年前のこの記事で、私は「日本文学全集読破計画」について書いた。

なんだか大仰なタイトルだが、これはとても単純なことで、昭和に刊行された日本文学全集を古本で一揃い買って、第1巻から順番に読んでいこうという企画である。前からやってみたかったのだが、なかなか実行できなかった。

私にはどうもそういうところがあって、企画や計画を立てるのは好きだが、それだけで満足してしまうというか、実行するのがめんどくさくなるというか、要するに行動力に欠けるのだ。

だからこの時も言うだけ言ってそれっきりになると思っていた。ところがどういう風の吹き回しか、翌月本当に文学全集を一揃い買ってしまったのである。

 

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買ったからには読まねばならぬ。(どの口が言うか?)

私はさっそく第1巻に収録されている坪内逍遥の『当世書生気質』から読み始めた。

 

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いい感じに勢いがついたので、このまま次の二葉亭四迷を……と思ったところで悪い癖が出てしまった。(待て待て、そう慌てることもない。本は手元にあるんだ。いつでも読める。続きはそのうち……)と思っているうちに2年が経過してしまったのである。ずいぶん長い「そのうち」だな、まったく。

結局第1巻の三分の一ほどを読んだだけで計画はストップしている。全部で80巻もあるのに。

 

長くこのブログを読んでくれている人なら「まあ、いつものことだな(苦笑)」で済むかもしれないが、知らない人はそう思ってくれないだろう。

実は最初に引用した記事は、私のブログの中でもGoogleの検索から読まれることが比較的多い(といっても微々たるものだが)記事なのである。文学全集に興味がある人がけっこういるのかもしれない。

しかし検索から見に来てくれても、実際に読んだ記事は1つしかない。どこを探しても続きはないのだ。「読破計画」などと大口をたたいておきながらこの体たらく。これでは「読む読む詐欺」と言われても返す言葉がない。

これはマズい。ブログの信用に関わる。(もともと信用なんてないけど)

 

というわけで、長らく中断していた「日本文学全集読破計画」を再開しようと思う。

いつから?

まあ、そのうち……。

 

今週のお題「読みたい本」