何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

基本のキ

 

先日、職場の健康診断があって「警告」を受けた。病院に行けという指示だ。

問題は高血圧。けっこう危険な数値だった。

もともと高めの数値だったのだが、ここ2、3年で40ポイントぐらい上昇している。

これといった原因は思いつかないが、たぶん小さな事の積み重ねでそうなったのだろうと思う。小さな事からコツコツと。

 

その小さな事の一つは、やはり食生活だろう。とくにここ最近は自炊をサボり気味だった。

自炊といってもたいした事をしていたわけではないけれど、最近は自分でご飯さえ炊かずにコンビニやスーパーの弁当を買ったり、カップ麺で済ますことが増えていた。

もちろん自分で作れば体にいいものができるとは限らないが、カップ麺よりはマシだと思う。

 

そこで自炊の基本に立ち帰るべく、こんな本を読んでいる。

瀬尾幸子『みそ汁はおかずです』(学研プラス、2017)

 

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自炊の基本はやっぱりご飯とみそ汁だ。

 

レシピ本なので、読むというよりはパラパラと眺めていると言った方がいい。

いろいろな具材の組み合わせを見て、「うまそうだな。今度作ってみようかな」とか「いや、これはないわー」とか考えるのが楽しい。実際に作るかどうかはともかくとして。

人のために作るのなら気をつかうが、自分のためだけに作るのだから気楽なものだ。

みそ汁なんて、子どもの頃はたいしてうまいとも思わなかったけれど、うまいと感じるようになったのは歳をとったということだろうか。

ちなみに私の中でもっともベーシックというか、スタンダードな具の組み合わせは「豆腐+玉ねぎ+わかめ」です。

 

そういえば、かなり昔の漫画やドラマで、男性から女性への紋切型のプロポーズとして「君のみそ汁が食べたい」なんていう台詞があったけれど、今となってはパロディとしても古すぎて使えないだろうな。

むしろ「僕の作ったみそ汁を食べてください」の方が現代的(?)かもしれない。

いや、どうでもいいけど。