何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

最近の味噌汁事情

 

休日。昨日の洗い物を片付けて米を研ぎ、味噌汁を作る。

今日の味噌汁は「大根+油揚げ」である。(正確にはこれにえのきと、後で刻み葱がが加わる)

小さな鍋に目分量で水を入れて火にかけ、銀杏切りにした大根(適量)と切って冷凍しているえのき(適量)を放り込み、顆粒の「だし」を入れ、ある程度大根が煮えたら味噌(適量)をお椀で溶きながら入れる。そして刻み揚げを入れてさらに一煮立ちすればできあがり。刻み葱は食べる時にお椀に入れる。

私は自炊歴はけっこう長いが適当かつ手抜きなので、手の込んだものは作れない。その点味噌汁は簡単だし、よほどのことがない限り食えなくなる程まずくはならないので良い。

 

 

自分で積極的に味噌汁を作るようになったのはここ十年ぐらいのことである。それまではインスタントのやつを使っていた。

子供の頃は味噌汁なんてほとんど食べなかった。もちろん家でも作っていたけれど、私はいらないと言って食べなかった。だから味噌汁に「お袋の味」みたいな思い出はない。

(いまふと思ったのだけど、味噌汁は「食べる」と言えばいいのだろうか、「飲む」と言えばいいのだろうか? 具がたくさん入っていれば「食べる」で、少なければ「飲む」なのか? 面倒なのでここでは「食べる」にしておこう)

よく食べるようになったのは大学に入って一人暮らしを始めてからで、理由は汁物があった方がご飯が進むからである。貧乏学生の食事で大切なのは味でも健康に良いことでもなく、安くて満腹になることなので、とにかく白飯が進むことが重要だ。そしてそれは学校を卒業して貧乏学生からただの貧乏人になっても変わらなかった。(最近はさすがに少しは健康を考えるようになったけど)

しかしインスタントの味噌汁は具が4種類ぐらいで飽きるし、具の量も少ない。それで自分で作るようになった。

作ってみるとけっこう簡単で、手抜きでもそれなりにうまい。それに具の組み合わせを考えるのもちょっと楽しい。

 

そんな私が去年よく作ったのがベーコンを使った味噌汁である。

「味噌汁にベーコン!?  いやいや、それはないわ〜」と思ったあなた。あなたの気持ちはよくわかる。が、だまされたと思って一度試していただきたい。これがむちゃくちゃうまいから。(味噌の種類にもよるかもしれないが)

さらにそのベーコンに合わせる野菜もいろいろ試してみた。玉ねぎ、キャベツ、ほうれん草、ブロッコリーなど、どれもうまかったのだが、最もベーコンに合うと思ったのが白菜である。

いまのところ「ベーコン+白菜」の味噌汁が一番うまい。ベーコンの塩気と白菜の甘みが、なんかこう、いい具合なのだ。(食レポ能力ゼロ)

これはもう水谷豊と寺脇康文の『相棒』みたいなもので、やっぱりこの組み合わせが一番しっくりくる。

もう一度言うけど、だまされたと思って作ってみてください。

もっとも私は貧乏舌だからアテにはならんけど。

さて、次はどんな具材を試してみようかな。