何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

レトルト

 

「非常食」として各種のレトルト食品を常備している。

まあ、非常時といっても地震や台風のような本格的な非常時ではなく、体調が悪かったり、気分が重かったりして自分でご飯のおかずを作りたくないとき、その上コンビニやスーパーに弁当や惣菜を買いに行くのも億劫だというときのことだ。

そんなときはご飯だけ炊いて、どんぶりによそってレトルトをかけて、インスタントのみそ汁(もしくはスープ)と漬け物(もしくは佃煮、あるいはサラダ)だけで済ませる。(ちなみにご飯を炊くのも面倒なときはカップ麺になる)

 

レトルト食品の代表格といえばカレー。

スーパーに行けば何種類ものレトルトカレーが並んでいる。味やコンセプトもいろいろだが、値段にも幅がある。安い物は100円しないし、高い物では500円ぐらいのものもある。(それ以上の物もあるらしいが、いったいどんな御大尽が食べるのか……)

私が子どもの頃は『ボンカレー』一択だったのだが、しばらくして『ククレカレー』との二択になった。

ちょっとウィッキーさん(Wikipedia)で調べると、『ボンカレー』が誕生したのが1968年、本格的な全国販売が翌1969年から始まったそうなので、ほとんど私と同じ歳だ。少し親近感が湧く。

ちなみに『ボンカレー』の「ボン」はフランス語のBON(良い、おいしい)という意味らしい。ついでに『ククレカレー』の「ククレ」は英語の「クックレス(Cookless)=調理いらず」から名付けられたという。へ〜。(画像は1969年の外箱。「ボンカレー公式サイト」から借用)

 

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カレーだけでなく、牛丼、中華丼、親子丼といった丼ものも揃えているが、そのほかにイワシやサバなどの煮魚のレトルトもある。こういったものは缶詰のイメージが強いが、レトルトの方が使い勝手が良く、容器も捨てやすい。

こういう煮魚のレトルトは、以前は湯煎で温めたら皿や小鉢に移しておかずとして食べていたのだが、最近はどんぶりのご飯の上に直接置いて、さらに煮汁をかけてイワシ丼(もしくはサバ丼)にして食べている。

刻んだ葱をのせて、身をほぐしながらわしわしと食べると、これがまたなかなかうまい。いままでなんでこの食べ方に気づかなかったのか。(煮汁の添加物などが気になる人にはおすすめしないが)

もっとも最近は、こうした「非常食」が私の「常食」になりつつあるのがいささか問題なのだが。

 

それにしても、われながら貧乏くさいこと書いてるなあ。

私もたまにはコジャレた店で「○○食べました〜」とか書いてみたいんだけど……。