何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

外国のお菓子

  

スーパーや百均でときどき外国のお菓子を買うことがある。

もちろん高級洋菓子とかではなく、マレーシアのクッキーとかベトナムのチョコ菓子のような安い輸入お菓子だ。

しかし素朴な疑問がある。

こんな商売で本当に利益が出ているのだろうか?

 

私は「経済」に疎いけれど、こういうのが相手国との為替や物価(労働者の賃金)などのギャップを利用して利益を上げているというのはなんとなくわかる。(間違ってないよな?)

しかし、こんなお菓子をわざわざ外国から輸入して、それを100円ぐらいで売って、それで本当に利益が出るのだろうか。

これがお隣の韓国や中国、あるいは東南アジア諸国からの輸入ならまだわからなくもない。近いから。

しかし、もっと遠くからの輸入になると、輸送費も馬鹿にならないのではないか。

 

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上の画像のお菓子は最近スーパーと百均で買ったものだが、左からブルガリアのクラッカー、ポルトガルのビスケット、トルコのチョコ菓子、ブラジルのウェハースだ。

こういったものをはるばるヨーロッパや南米から運んできて、それを一個100円ぐらいで売って、それで利益が出るものなのか? いったい原価はいくらだよ? と思ってしまう。

いや、たとえ利益があるとしても、そこまでして外国から輸入する必要があるのだろうか? 

 

食の世界には「フードマイレージという概念がある。

これは食品を輸送するときに消費されるエネルギーに着目したもので、輸送距離が短いほど消費エネルギーが低くて済み、排出される二酸化炭素も少ないので環境にいいという考え方だ。

つまり食べ物はできるだけ地産地消が望ましいということになる。(詳しくは下記のWikipediaを参照してください) 

ja.wikipedia.org

この考え方からすれば、どこにでもあるようなお菓子を外国から輸入するのは、環境的にかなりマイナスということになる。

 

私はなんでもかんでも国産がいいと思っているわけではないし、声高に環境問題を語りたいわけでもない。

また私自身、普段はあまり意識しなくても、(お菓子にかぎらず)こういう経済システムから恩恵を受けているところが少なくないのだろうと思う。

それでもやっぱりこういう、100円で売るお菓子をわざわざ外国から輸入する経済というか、生活のあり方は少し「いびつ」な気がするのだが……。