先日、スーパーで魚の切り身を買った。
照り焼き風の味付けがされていて、フライパンで焼くだけのやつだ。よくある加工品だけど、商品表示のところに見慣れない言葉があった。
バサ? サバなら知ってるけど、バサって何?
困った時のWikipediaということで、さっそく調べてみるとーー
バサはナマズ目パンガシウス科に属する淡水魚。(つまりナマズの仲間)
東南アジアのメコン川流域などを原産とする。成長すると1メートルを超えるものもある。
現在ではベトナムなどで大規模な養殖が行われており、重要な輸出品になっているという。
(フリー素材にあったバサのイラスト)
また、こんな記事も見つけた。
この記事によると、日本では2010年代に入って本格的な輸入が始まり、年々増加しているという。「バサ」のほかに「パンガシウス」とも呼ばれている。
淡白な白身魚で、フライはもちろん、ムニエルや鍋の具にしてもおいしいらしい。
お金がない時、スーパーの惣菜コーナーで一枚50円ぐらいの白身魚のフライを買って食べていたけど、あれもバサなのだろうか。安い「のり弁」の上に乗ってるやつとかも。たぶん知らないうちに食べてたんだろうな。
もちろんそれがベトナム産のバサという名前の魚だと知ったからといって、味が変わるわけではない。
安い輸入食品に文句があるわけでもない。(地産地消が望ましいけど)
オーストラリア産の牛肉や、アメリカ産の豚肉、ブラジル産の鶏肉も日常的に食べている。だからベトナム産の魚でも(安全なら)ぜんぜん問題ない。
ただ、なんというか、私のなんでもない「普通の生活」は、いろいろな場所から集められたいろいろな物の複雑な組み合わせの上に成り立っているのだなと、あらためてそんなことを思ったのだった。