何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

かくれ脱水

 

二ヶ月に一度ぐらいの頻度で病院に通っている。血圧の薬のためなのだが、その時に必ず合わせて血液検査もすることになっている。

採血にはいつまでたっても慣れないし(慣れる人がいるだろうか?)、私としては薬を出してもらうだけでもいいのだけれど、ほかに健康のための検査といえば職場の健康診断(年一回)ぐらいしか受けないので、体の状態を知るためには役に立っている。

 

それで今月も病院に行って検査を受けたのだが、採血に少し時間がかかってしまった。

いままでにも血管になかなか針が刺さらなくて(どうも私の血管は細いらしい)手間取ったことはあるけれど、今回は様子が違った。

チクッと針が刺されて、容器に血液が入ってきたのだが、途中でその流れが止まってしまったのである。看護師さんも首を傾げてあれこれやっていた(怖くて直視できない)が、結局規定の量まで血液が採取できず、もう一度、今度はもう片方の腕に針を刺してようやく十分な量が確保できた。

 

「脱水状態になってるようですね」と看護師さんは言った。

体内の水分が減って血液がドロドロの状態になっていて、それで採血がスムーズにいかなかったというのである。

脱水? 私にはぜんぜん自覚がない。喉も乾いていなければ、頭がくらくらしているわけでもない。しかしそういう無自覚な脱水状態のことを「かくれ脱水」というらしい。

 

普段から意識的に水分補給をしているわけではないけれど、脱水状態になるほど水分をとっていないこともないはずだ。と思ったのだが、看護師さんによると、飲む物の種類にもよるという。たとえばお茶やコーヒーを多く飲むと、利尿作用でかえって水分を失うこともあるとか。

たしかに私はお茶やコーヒーをよく飲む。夜寝る直前に飲むことも多いけど、やっぱりあれは良くないんだろうか。逆に純粋な水はあまり飲まない。そういえば今年はスポーツドリンクもあまり飲んでないな。アルコールはまったく飲まないが。

まあ、何がどの程度影響しているのかはわからないが、私の水分のとり方があまりうまくないというのは確かなようだ。

 

ここ最近、私はずっと慢性的な疲労感や体のだるさを感じているが、そういうものも脱水の症状としてあるらしい。

単純に仕事がキツかったり、あるいは歳のせいだと思っていたのだが、ひょっとして水分不足の影響もあるのだろうか。水分のとり方を変えれば、少しは疲労感が改善されたりするのだろうか。

ちょっと意識的に工夫した方がいいかもしれない。

みなさん(とくに中高年)も「かくれ脱水」にはご注意を。