2週間ほど前に、庭に生えているカラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)という雑草を食べてみた、という記事を書いた。
このときはまだ実をつける前だったので、若葉の部分を「おひたし」にして食べた。
実はその後もう一度若葉を摘んで、今度はみそ汁の具にしてみたのだが、やはり特別うまいというものでもなかった。
いま、そのカラスノエンドウが少しずつ実をつけ始めた。
マメ科の植物らしく、小さいながらもちゃんと「さや」をつけている。
となれば、これもやっぱり食べてみようかという気になって、ちょっと「収穫」してみた。
これをサッと茹でて、またみそ汁の具にしてみる。
ちなみに、私はみそ汁に緑の野菜(葉物野菜など)を入れるときは、それだけを別に茹でて、食べるときに一食分ずつ加えることにしている。一度みそ汁を作ると4、5食はそれを食べることになるので、ずっと入れておくと色が悪くなるからだ。(本来ならそういう細かいことを気にする性格ではないのだが、なぜかそこは気になってしまう)
みそ汁に入れる前に、茹でたものの一部を小皿に取って、軽く塩をふって食べてみる。うん、たしかに豆らしい味がする。(ちょっと固くて筋っぽいけど)
一食分だけおたまにのせてみそ汁(豆腐、エノキ)の鍋に入れ、少しなじませてお椀に入れる。葉の部分も足して、こんな感じになる。見た目はけっこううまそうだけど……。
さっそく実食。
……うん、悪くない。カラスノエンドウ自体はそんなにはっきりした味はしないけれど、よく噛めばちゃんと独自の味がする。めちゃくちゃうまいというわけではないが、みそ汁の具としては「あり」だ。
実が固くなる前にもう一度食べてもいいかな。
今回、雑草を食べてみて思ったのは、(逆説的だけど)普通の野菜ってうまいんだな、ということだ。
ほかの雑草を食べたことがないので断定はできないけど、「食べられる」といっても雑草はそこまでうまいものでもないだろう。たまに食べるから珍しさがあっておいしいと感じるのであって、毎日食べたいかというと「否」だ。
いま八百屋やスーパーで売ってる普通の野菜も、その原種にあたる植物は雑草と似たようなもので、そんなにうまいものでもなかったのだろう。(想像だけど)それを人間が長い時間をかけて品種改良し、いまあるような、それぞれ味がはっきりしたおいしい野菜にしたのではないかと思う。
そう考えると、普段食べているありふれた野菜でもちょとだけありがたみが増す(ような気がする)。
ある意味「食育」として、たまに雑草を食べてみてはいかが?