何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

ショップ永田町

 

前回、帝国議会議事堂(現在の国会議事堂)を描いた絵葉書を紹介したのだが、そのときふと思った。

「いまでも国会議事堂を描いた絵葉書なんて売ってるんだろうか?」

さっそくネットで検索すると、こんなサイトに流れ着いた。

 

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衆議院グッズを扱う通販サイトショップ永田町

 

国会グッズ専門店? こんな通販サイトがあったのか……。

中を覗いてみると、「雑貨」「国会グッズ」「食品」「文具」「書籍」というカテゴリーがあったので、まずは「文具」をチェック。

するとやっぱり絵葉書を売っていた。まあ、なんというか、ずいぶんベタな感じの絵柄だが、これが「正解」なんだろう。絵葉書ではなくグリーティングカード(封筒の中に入れて送るカード)の方はちょっとおしゃれなデザインだ。このほかにはクリアファイルやノートなどがある。

 

続いて「書籍」を見てみるが、あまり興味を引くものはない。妙に高価だし。普通に「衆議院手帳」を売っているのに少し驚く。

「雑貨」のカテゴリーにはなぜか20種類以上の「名刺入れ」が並んでいる。どういうこだわりだろうか? 議員はまず名前を売るのが仕事ということだろうか。

 「食品」は、お土産には無難な選択だといえる。「スガちゃんまんじゅう」や「スガちゃんラングドシャ」も、パッケージはともかく中身はうまそうだ。

 

最後に「国会グッズ」を見てみると……歴代総理似顔絵入り湯呑み&マグカップ! お土産とかでもらったら、どんな顔していいかわからないヤツだ。しかも「美濃焼き」という、いたずらに高品質。

こういうグッズって誰が買うんだろうなあ。

たぶん議事堂の見学に行って、帰りがけにその場のテンションというか、ノリみたいなもので買ってしまうのではないかと思う。

自宅のパソコンの画面の前で、冷静に買うようなものではないような気がするが……。

 

いや、しかし、どんな物にもコレクターというのはいるから、「国会グッズコレクター」という人もいるかもしれない。

そういう人は、首相が代わって新しいグッズが作られると嬉々として買っているのだろう。

「この首相は在任期間が短そうだから、あとで希少になるかも……」

なんて考えながら。