何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

家計簿

 

コクヨ「キャンパス・ダイアリー2023  ウィークリーバーチカル」というノートを買った。

 

 

本来の用途はスケジュール帳で、ウィークリー(週間)のバーチカル(縦割り)タイプである。私はこれを簡単な「家計簿」として使っている。これがとても使い勝手がいい。

ただ、マンスリータイプに比べるとあまり人気がないのか、近くのスーパーの文具コーナーなどではあまり見かけない。探すのにちょっとだけ苦労する。

 

どんなふうに使うのかというと、こんな感じ。

 

 

上段の数字は上から順に「食費」、「趣味費」(ほとんど本)、その他の「雑費」になっている。この3つが日々の生活の基本出費である。そして下段にその大まかな内容を書いている。

カレンダーの下の数字は一週間のまとめで、月末には一か月分を集計する。

もちろんこの他に光熱費や通信費などもあるのだが、そういうものはだいたい預金口座からの引き落としになっているので、一ヶ月か二ヶ月に一度通帳記入をしてそれをノートに書き写す。

また、突発的でやや金額の大きい出費(例えばバイクのタイヤ交換とか葬式の香典とか)は基本出費とは別に書いておく。

こんな感じで日々の生活の出費を把握するようにしている。

誰かに報告するわけではないし、どこかから監査が入るわけでもないのであくまでも大雑把なものだが、こうして記録することが多少は無駄遣いの抑止力になっているのではないかと思う。

 

そしていまぐらいの時期になると、一年間のだいたいの出費(12月分は見込み)を計算してため息をついたりする。

具体的なことは書かないが、私の一年間の収入と出費は、ほんの少しだけ収入が上回るだけで、ほとんどトントンになってしまう。ここ数年はずっとそんな感じだ。

収入が低すぎるのか、やりくりが下手すぎるのか、まあその両方なのだが、赤字にならないだけマシとはいえなかなかお金が貯まらない。

良く言えば安定しているが、ずいぶんと低いところで安定している。超低空飛行である。ちょっと操作を誤ると簡単に墜落してしまう。

だから墜落しないように家計簿をつけている。

一人暮らしのオッサンがちまちまと家計簿をつける姿は、そこはかとなく悲しいものがあるけれど。

 

そんなふうに爪に火をともすように慎ましく生活している私にとって、最近の値上げラッシュはなかなかの痛手である。

しかしそんな時こそ家計簿でバランスを取りながら落ち着いて生活しなければならない。値上げに過剰に反応する人ほど、家計は「丼勘定」だったりする。

とりあえず何か削れる出費がないか、検討してみるか。

その場合、間違っても「読みもしない本を買わないようにすれば……」などとは考えないように。