何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

買い物は毎日したい派

 

仕事帰りに毎日のように通っているスーパーがある。

その入り口近くに3台の自動販売機があって、冬になるとそのうちの2台に缶のおしるこが入る。私はこれが好きで、来るたびに、ということは毎日のように買って飲んでいる。ささやかな冬の楽しみだ。

ところが今月になって早くもこのおしるこが消えてしまって、その場所にありふれたココアが入っていた。なぜだ? まだ2月なのに。

これから何を楽しみに残りの冬を過ごせばいいのか。

 

いや、おしるこの話がしたいのではなかった。

最初に書いたように私はだいたい毎日仕事帰りにスーパーで買い物をしている。そのスーパーは通勤路にあるわけではないので少しだけ回り道になるけれど、24時間営業なのでものすごく重宝している。そしてなによりも安い。(これが大事)

けっこう大きな店で、衣料品や日用品のほかにも医薬品やカー用品なども置いている。生活に必要な物はだいたいここだけで用が足りる感じだ。

以前は3、4軒のスーパーを利用していたのだが、だんだんめんどくさくなって今ではほとんどこの店だけで買い物を済ませている。

 

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私は毎日のように買い物に行くけれど、女性誌の節約特集などを読むと(そういうのが好きなのだ)買い物は一週間に一回か二回まとめ買いした方がいいという。

買い物の回数を減らせば、それだけ無駄な物を衝動買いする機会がなくなるし、時間の節約にもなる。

なるほど、もっともだとは思うものの、やっぱり私は少量の物を毎日ちょこちょこ買うほうが好きだ。というよりも、毎日買い物に行くためにあえてまとめ買いをしないようにしているところがある。

どうやら私には、買い物は毎日するものだという「固定観念」みたいなものがあるらしい。

 

たくさんの商品の間をああでもないこうでもないと考えながらうろうろし、でもやっぱりいつも買っている自分の定番を買って帰る。

ただそれだけのことだけど、この職場と家の間にある買い物の時間が、自分の生活に適当なリズムをつくっているのかもしれない。

 

……そんなことを考えながら、ありふれたココアを飲んでいる。