何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

変な夢

 

朝、目が覚めたときから頭痛がしている。(熱はない)

そんなに酷いものではないけれど、起き上がるのが億劫だ。

しかし腹は減っているので、とりあえずパンを食べるが、気分はすぐれない。やれやれだ。

今日は休日なので、午前中からタケノコを掘るつもりだったのだが、この調子ではダメだ。会社の仕事なら多少無理をしてでもやらなければと思うが、家仕事はそこまでしてやろうとは思わない。(なのでどんどん溜まっていく)

頭痛薬を飲んで、いつものように四分の一にカットした「トクホン」をこめかみに貼り、冷却シートを額に貼り、タオルで鉢巻きをして横になる。

うつらうつらしてきて眠りに落ちる。

変な夢を見た。

 

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どこか田舎の公民館のようなところにいる。

畳敷きの部屋に座っている私の前には低い長机があって、その上に何枚かの紙が散らかっている。なにか調べ物をしているようだ。

不意に背後から老人に声をかけられ、昼ご飯をどうするかと訊かれる。

いえ、そろそろ帰りますから、と答える。

近くに置いてあった、錆が浮いた古い手提げ金庫を開けて自分の携帯電話を取り出し、書類をまとめてリュックに押し込んで公民館を出た。

すると突然、そこが北海道で、私は(九州から)原付バイクに乗って来たことを思い出した。

けっこう遠いなあ、と思いつつ、帰りは古本屋に寄って帰ろうと思った。

 

目が覚めたけれど、頭痛はあいかわらず続いている。

コーヒーを飲んで、横になって適当にアニメをみているうちにまた眠ってしまう。

 

シャワーを浴びている。

するとどこからともなくピロリロという賑やかな電子音が聞こえてきた。

あっ、(パチンコの)大当たりだ! と気づく。私は裸にバスタオルを巻いただけでシャワー室を飛び出す。

と、パチンコ屋の中にいる。しかしそこは真っ暗闇で、人っ子一人いない。

その中で一台だけ光っているパチンコ台があり、いままさに大当たりしている。

早く打たないと大当たりが失効してしまう。私は裸のまま椅子に座り、そのまま打ち続ける。

よかった、なんとか間に合った。私は嬉々としてドル箱を引き寄せる。

少し離れた物陰から、3、4人の店員が隠れるようにしてこちらの様子を窺い、何事かヒソヒソと話し合っている。

 

パチンコはもう20年ぐらいやってないし、いまやりたいとも思わないのだが、ときどき夢に見ることがある。

 

こうしてまた無為に一日が過ぎていく。