何を読んでも何かを思いだす

人生の半分はフィクションでできている。

なんにもない

ある休日、朝飯を食っている時、ふいに、まったく唐突に昔見ていたアニメ『はじめ人間ギャートルズ』のエンディング曲が頭の中で流れ始めた。 『はじめ人間ギャートルズ』は原始時代の家族の日常を描いたギャグアニメで、原作は園山俊二の漫画。アニメ放送は…

小銭を数えながら

ある日、いつものように財布のレシートを整理しようとしたら、異様に財布が重いのに気づいた。いつのまにか硬貨を入れる部分がパンパンに膨らんでいる。 普段は買い物のレジなどでできるだけ小銭を減らすような払い方をしているのだが、めんどくさくてお札ば…

緊急避難?

【注意!】以下の記事にはウンコに関する記述があります。食事前の方やウンコが苦手な方(?)は読むのをお控えください。 先日、ひさしぶりに隣の市にある大型書店に行った時のこと。 その書店は大きなショッピングモールの中に入っているのだが、私は書店…

新刊文庫をチェックする

毎月10日ごろになると、翌月に刊行される新刊の文庫本の情報が出てくる。それをチェックするのを楽しみにしている。 利用しているのは「ほんのひきだし」というサイトで、出版社別でも刊行日順でも見ることができてとても便利だ。(ただし一部の出版社は掲載…

複雑なギャップ

ときどきNHK-FMで『歌謡スクランブル』という番組を聴いている。 名前の通りたくさんの歌謡曲が流れてくる番組で、昭和の曲が多めなのがいい。 そういう昭和の歌謡曲を聴いて懐かしい気持ちになると、「ああ、俺はやっぱり昭和の人間なんだなあ」という気に…

『人生劇場』が気になって

いま尾崎士郎の『人生劇場』が気になっている。 きっかけは例によってヤフオクだった。 いつものようにヤフオクを物色していたら、新潮文庫版の『人生劇場』が全11冊揃いで出品されていたのである。 『人生劇場』は「青春篇」「愛欲篇」「残侠篇」「風雲篇」…

寒波ハンパねぇ

1月23日(月) 先週から「10年に一度の寒波襲来」と騒がれているが、いまのところそんな感じもしない。 今日なんか天気も良くて、なんなら少し暖かいぐらいだった。 仕事が終わって帰る時、部長から「(明日は私は休みなので)明後日、早朝勤務の時に雪が積…

生きてるだけじゃダメかしら

今日も何もしない見事に無為な休日だった。 前にも書いたことだが、何もしなかった休日にはうっすらと後悔のような罪悪感のような気持ちが生まれる。あくまでも「うっすら」程度だけど。 しかし「何もしていない」と言ってもそれは言葉の綾で、やっぱり何か…

最近の味噌汁事情

休日。昨日の洗い物を片付けて米を研ぎ、味噌汁を作る。 今日の味噌汁は「大根+油揚げ」である。(正確にはこれにえのきと、後で刻み葱がが加わる) 小さな鍋に目分量で水を入れて火にかけ、銀杏切りにした大根(適量)と切って冷凍しているえのき(適量)を…

新年の挨拶 2023

あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします 「はてなブログ」でなんとか4回目の新年の挨拶をすることができました。 これも読んでくれるみなさんのおかげです。 ありがとうございます。 今年もよろしくお願いします。 今年のブログの目標は…

2022年のブ活をふりかえる

今年も残すところ一週間あまり。 そこで今年2022年のブ活(ブログ活動)をふりかえってみる。 今年は前半と後半でまったく調子が違ってしまった。 右側にある「月別アーカイブ」を見れば一目瞭然のように、後半ではブログの記事数がガクッと落ちた。前半では…

家計簿

コクヨの「キャンパス・ダイアリー2023 ウィークリーバーチカル」というノートを買った。 本来の用途はスケジュール帳で、ウィークリー(週間)のバーチカル(縦割り)タイプである。私はこれを簡単な「家計簿」として使っている。これがとても使い勝手がい…

葬式にはまだ慣れない

先日、親戚の葬式に行ってきた。 亡くなったのは私の父の姉にあたる人で、つまりは伯母である。93歳だった。 子どもの頃にはかわいがってもらった記憶があるが、私が大人になってからはほとんど会う機会がなかった。最後に会ったのは父の葬式の時だったか。 …

ときどき「帰宅部」が羨ましくなった

私は中学・高校と吹奏楽部に所属していた。担当はチューバという一番大きな金管楽器である。 最近はどうなっているのか知らないが、私が中学生の頃(40年ぐらい前)は、生徒は必ず何かの部に入っていなければならなかった。部活をしないという選択肢はなかっ…

風前の灯火

気がついたら2週間もブログを更新していなかった。 もちろんこの場合の「気がついたら」というのは言葉の綾で、本当は「そろそろ更新しないと……でもなんだか気が乗らないなあ……もうちょっといいか……」という感じで、ずるずると先送りにしていたのだった。 11…

『うる星やつら』の昭和感

今期のアニメで楽しみにしていたものの一つに『うる星やつら』がある。 小学館創業100周年記念という鳴り物入りでの再アニメ化である。 率直な感想は、(良くも悪くも)早くて軽いという感じ。 原作の一話を10分余りでまとめていて(30分で二話ずつ放送)、…

自転車にはもう乗れない

休日の午後、今日も今日とてブックオフへ。 昨日の雨のせいか、空気がひんやりしている。ひと雨ごとに寒くなっていくようだ。 パーカーを一枚よけいに着てきてよかった。これからまた原付には厳しい季節になっていく。 交差点で信号待ちをしている時、何気な…

ムカデはムカデ

寝ている時にムカデに頭を咬まれた。 夜中にふと目が覚めて妙な違和感があるなと思ったら、頭に鋭い痛みを感じて跳ね起きた。 灯りをつけて枕を見ると、ああ、やっぱり、12、3センチぐらいの黒々としたムカデが乗っかっている。 半ばパニック状態で台所に殺…

ルパン三世 VS キャッツ・アイ

ネットをうろうろしていたら、こんなニュースを見つけた。 nlab.itmedia.co.jp なんとAmazon Original で『ルパン三世』と『キャッツ・アイ』のコラボ映画が作られるらしい。 これは私ぐらいの年代のアニメ好き・漫画好きにはたまらない豪華な組み合わせだ。…

本も二度目なら、少しは上手に……

この頃20代や30代の時に読んだ小説を読み返すことが多くなってきた。 私の旧式の脳が新しいものを受け入れられなくなっているのかもしれない。 しかし再読には初読にない楽しみもある。初読は新しい友人を得るようなものだが、再読は疎遠になっていた旧友に…

ご安全に

いつも利用している動画配信サービスで、アニメ『スーパーカブ』の再配信があったので全話視聴した。 2回目なのでいろいろとツッコミたくなるところもあったけれど、やっぱりいいアニメだと思った。丁寧な描写と、落ち着いた静けさが好きだ。 paperwalker.ha…

旧装開店

おひさしぶりです。 「ブログの夏休み」が終わったので戻ってまいりました。 なんだか新学期でひさしぶりに教室に入る時のような微かな緊張感があります。 怠惰な私のことなので、このままいなくなってしまうのではないかと思っていたのですが、自分でも意外…

今月は「夏休み」にしようと思います

唐突ですが、今月はブログの「夏休み」にしようと思います。 いや、もう、心底疲労困憊しているのですよ。 仕事が例年以上にハードで、毎日クタクタのヨレヨレになって、まるで冷蔵庫に入れっぱなしだったほうれん草のように……って、3つ前の記事で使った比…

友だちの時間

鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』(全5巻、角川書店、2018 - 21)を読んだ。 昨年完結した漫画だが、今年映画化(実写)されたのでそれに合わせて増刷されたらしく、近所の書店の「メディア化コーナー」に全巻並んでいた。 ぜんぜん知らない漫画だった…

3つ数えろ

突然 IDコールを受けて何事かと思ったら、まりさん(id:ymaria53)からお題のバトンが回ってきたのだった。 今週のお題「最近あった3つのいいこと」 「3つのいいこと」ねぇ……。なにかあったかな。 私は根がネガティブなので、あまり「いいこと」を数える習…

下方修正の休日

いま仕事が夏季繁忙期の真っ最中で、毎日クタクタのヘトヘトになっている。冷蔵庫に入れっぱなしだったほうれん草のように萎れている。 そんなほうれん草、ではなく、私にとって、休日こそは唯一のオアシスであり、労働で干涸びた心身に潤いを回復させる時間…

帯状疱疹(2回目)

人生で2回目の「帯状疱疹」になった。 先週、背中の方に痒みというか、少しヒリヒリするような違和感を感じた。 なんだろうと思って鏡を見たら、左の肩甲骨の下辺りから脇腹にかけて広範囲に肌が赤くなっている。かろうじて右手が届いたところを触ると、少し…

熱中(症)時代

暑い……。 暑いのはみんなわかりきっていることなのに、あえて「暑い」と言葉にして念押しする心理というのはなんなんだろう。 しかしそれでも口を開けば言わずにはいられない。 暑い……。 暑さとともに問題になってくるのが「熱中症」である。 最近、読者にな…

家を壊す

私が住んでいる地区で、しばらく前から一軒の家の解体工事をやっていた。 二階建ての普通の民家で、築年数はわからないがだいぶ古い家のようだった。 その家の前の道が通勤路になっているので、私は仕事の行き帰りになんとなく工事の進捗状況を気にしていた…

幻の文学少女

前回、文学全集の端本(はほん)が好きだという話を書いたのだけど、それに関連して忘れがたい記憶があるので、ついでに書いておきたい。 いまから20年ぐらい前、このブログでもときどき書いている無職でぶらぶらしていた時代のことだ。 その頃の私の日課は…